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15 2006

残骸

恋せよ乙女


「好きな人でも出来た?」

ビール缶を持ちながらママは私に笑いかけた。
深夜2時間前。
弟はパパの膝でウトウトしていて。
部屋にはパパとママのほかに、ママの"男"友達がいた。

「何でいきなり?」

「だって、女の子は恋をすると可愛くなるものv」

ママは笑顔でそう答える。
そして、ママの友人達も笑いながら。

「でも、姫は可愛くないよな〜。むしろ、オトコマエ。」

「そりゃそうよ、私は15で旦那様に食べられちゃってるからね。」

―――恋する暇もありゃしないv

首を竦めてパパを見やる。
パパは聞かないフリでもするようにグラスを呷っている。
でも、それは本当。
だって、ママとパパは私が生まれて結婚してるんだから。
ママが私を生んだのは18歳。
そりゃ、恋なんてするヒマがなかったに違いない。

「でも、恋すると女の子ってホントに変わるよな〜」

「そうそう、俺も高校ん頃とかビビったもん」

―――あぁ、懐かしき青春時代〜

だんだん、酔っ払いの戯言になってきてるけれど。
確かに、私も爪先を気にしてみたり。
ちょっとお洒落に気をつけてみたり。

「好きな人が出来ると、その人の目に留まりたい!って思うでしょ?」

―――だから、可愛くなるのよ。

ママの言うとおりだと思った。
ちょこっと気になるクラスメイト。
ほんの少ししか話したことはないんだけど・・・・

「で、抱かれるようになると色っぽくなる、と。」

あ、パパってばセクハラ発言。
案の定、ママに丸めた新聞紙で殴られる。

「だまらっしゃい!」

ママの友達はいつものやり取りに爆笑してるけど。
パパは何だか腑に落ちないみたい。





「まぁ、女の子は恋をすればするほど可愛くなるから。」

「次にあったときには見違えるほど美人になっててくれよ?」






ママ達はそういうけれど。
ホントかな?

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20:08 | Comment [0] | ときどきの【双子】

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